額田(ぬかたの)女王(ひめおほきみ)・・・伊予(いよ)(にき)田津(たつ)船出(ふなで)

 額田女王と(さい)明天皇(めいてんのう)が乗る船は斉明七年(六六一年)一月二十三日(太陽暦三月二日)の午前二時頃、伊予(愛媛県)の熟田津を船出する。
(にき)田津(たつ)に (ふな)()りせむと (つき)()てば (しほ)(かな)ひぬ (いま)()()でな
熟田津尓 船乗世武登 月待者 潮毛可奈比沼 今者許芸乞菜万葉仮名)(巻一 八)
 『熟田津で船に乗ろうとしていたが、月が出て、潮も満ちてきた。さあ!船を漕ぎ出そう。』
 この歌は、額田女王(さい)明天皇(めいてんのう)(たからの)皇女(ひめみこ))の代理で詠んだとされる。「百済」救援のため、天皇(みずか)諸皇族(しょこうぞく)を従えて一月六日に難波(なにわ)を船出し筑紫(つくし)へ向う途中、一月十四日に(にぎ)田津(たづ)(いわ)()に到着した。熟田津に居たのは九日間である。(白村江の戦い
 さて、熟田津は、「道後温泉近くの港と思われるが定かではない。「古三津」地区の「三津浜港」もしくは「堀江の海」であろうと言われている。(完)
 玄海ブルース(歌、田端義夫

 額田女王が近江天皇(天智天皇)を偲んで詠んだ歌一首

(きみ)()つと ()()()れば ()宿(やど) (すだれ)(うご)かし (あき)(かぜ)()
額田王思近江天皇作歌一首(漢文)
君待登 吾恋居者 我屋戸之 簾動之 秋風吹万葉仮名)(巻四 四八八)
 私の家で貴方がやって来るのを、今にも今にもと恋しくして居ると、秋の風が簾を揺らして吹いています。』貴方が来るのを戸を開けたまま待っていたら、簾がそよそよと揺れました。来たと思ったのに、なーに?、秋の風だったわ。

万葉恋唄あゝ君待つと

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